中古マンションを購入してリノベーションしてみたいけどどんな流れなの?
必要な期間は?誰に相談したらいいの?
こんな疑問にお答えします!
本記事の内容
- リノベーション全体の流れ・期間
- リノベ会社選びの流れ
- 物件選びの流れ
- 住宅ローン借入までの流れ
- 設計から施工までの流れ
かくいう私も、2023年に中古マンションを購入し、フルリノベーションしました。
その実体験をもとにこの記事を書いています。
リノベーションに興味があるけど何から始めればよいか分からない!という方への後押しとなれば幸いです。
では早速説明していきます!
STEP1 事前準備(1ヶ月)
①暮らしの振り返り
まずは、今の住まいにおける問題点や気になる点を洗い出してみましょう。
次に住む家はそれらがどうなっていると良いか考えてみると、リノベーションでやりたいことの解像度が上がります。
また、平日・休日の24時間の行動パターンを書き起こしてみるのもオススメです。
日々の生活動線からあるべき家の間取りが見えてきます。
②イメージ集め
自分の好きなインテリアや家具などのイメージをとにかくたくさん集めましょう。
InstagramやPinterestなどのSNS、本・雑誌などから探してみるのがオススメです。
レストランやカフェ、バー、ホテルの内装などを参考にしてみるのも良いでしょう。
集めているうちに段々と自分の好きな世界観やテイストが見えてくるはずです。
③資金計画
月々に支払える額から住宅ローンを利用する場合にいくらまで借りられるかを試算しましょう。
そこに自己資金を合わせると大体の予算が決まってきます。
その予算の中で物件購入(+諸経費)に掛ける費用、リノベーションに掛ける費用の配分を決めておきましょう。
なお、管理費や修繕積立金、引越し代、家具購入費など住んでから掛かる費用があることにも注意が必要です。
STEP2 リノベ会社決定(1ヶ月)
①調査
自分の好きな世界観やテイストが見えてきたらそれを実現してくれそうなリノベ会社を調査します。
地域のリノベ会社はリノベりすから探してみましょう。
オススメは各リノベ会社の過去事例を見てみることです。
最近はInstagram等のSNSで発信している会社も多いので参考にしてみましょう。
②相談
気になる会社が見つかったら実際にコンタクトを取りましょう。
定期的なリノベーションの相談会を実施しているところもあります。
リノベ会社は1社だけでなく複数社見ておいた方が最終的に比較して決めやすいです。
③サービス契約
最終的に1社に絞り込み、物件選びをサポートしてもらうための契約を結びます。
リノベーションに適した物件かどうかをアドバイスしてくれるはずです。
サービス内容はリノベ会社によって様々ですが、候補物件に対するラフな間取り提案や、住宅ローンを利用する場合は借入までのサポートが含まれることもあります。
STEP3 物件決定(1~3ヶ月)
①物件探し
SUUMOやアットホームなどの住宅情報サイトで検索するのがオススメです。
探してみると分かりますが、良い物件は掲載されてからすぐに売れていってしまいます。
新規の掲載物件は毎日チェックして素早い購入判断ができるようになりましょう。
自分の目を養うためにもとにかくたくさんの物件を見ることが大事です。
②内覧
気になる物件が見つかったら実際に足を運んでみることをオススメします。
掲載サイトの情報には限りがあるので、直接現地に行かないと分からないことも多いです。
内覧の際には物件そのものだけでなく、周辺環境や管理状態などもチェックしておきましょう。
③不動産購入申込
購入したい物件が決まったら売主に対して購入意思を示します。
価格などの条件交渉ができるのはこのタイミングです。
購入意思を示している人が複数いる場合は、満額に近く、かつ購入意思を早く示した人ほど有利になります。
そうでない場合は、価格を下げられる可能性もありますが、売り急ぐ理由がなければ申込みをキャンセルされることもあります。
④不動産売買契約
条件交渉で合意できたら不動産売買契約を結びます。
売主・買主双方の署名と捺印をした上で買主が手付金(売買価格の一部)を支払えば契約成立です。
契約締結後は契約内容に基づいて双方の義務を履行することになりますが、この契約に違反すると相応の違約金が発生します。
⑤引き渡し
売主・買主・仲介業者・行政書士が一堂に集まり、最終確認と残金の支払い、登記手続きを行います。
住宅ローンを利用する場合、この作業は借入する金融機関の店舗で行われ、残金支払いの前に融資実行があります。
すべての作業が終わり、最後に売主から物件の鍵を受け取って引き渡しは完了です。
STEP4 住宅ローン借入(2ヶ月)
①調査
リノベ費用をローンに組み込める商品を提供している金融機関の中から一番条件の良いところを探します。
条件は勤務している会社などによっても異なります。
地銀や信金、労金の場合は一般に公開されている金利より安くなることもあるため、実際に問い合わせしてみることをオススメします。
②事前審査(仮審査)
本審査前の簡易的な審査で、申込者の年収、年齢、職業などがチェックされます。
不動産購入申込と同じくらいの時期に実施です。
事前審査に通っても本審査に必ず通るとは限らないため、一つではなく複数の金融機関に申込むことをオススメします。
③本審査(正式申込み)
正式に住宅ローンを申し込む際に行われる審査で、返済能力があるか、担保にする物件に十分な価値があるかなどがチェックされます。
不動産売買契約後に実施です。
仮審査に通った金融機関の中で一番条件の良いところから申し込みましょう。
④金銭消費貸借契約(金消契約)
本審査が通った後は、金銭の貸し借りをする際に必要となる契約を金融機関と結びます。
物件引き渡しの前に実施です。
この契約の前に住所変更(転出・転入)と新住所での印鑑登録をしておくと良いです。
また、融資を受けるためにはその金融機関の口座も必要となるため、口座がない場合は事前に開設が必要です。
⑤融資実行
金融機関から口座に入金してもらいます。
通常は物件引き渡しのタイミング(売主への残金支払いの前)で実行です。
STEP5 設計(3ヶ月)
①設計契約
購入した物件で詳細設計してもらうための契約をリノベ会社と結び、費用を支払います。
リノベでやりたいことやその優先順位、掛けられる費用の金額感はこのタイミングでしっかり伝えて認識齟齬のないようにしておきましょう。
②設計打ち合わせ
デザイナーの方との打ち合わせを重ねながら間取りや各部屋の仕様を決めていきます。
事前に集めたイメージを見せて実現したいことを漏れなく伝えましょう。
リノベ会社の過去事例で気に入ったものがあればそれを伝えるのも良いです。
③ショールーム見学・サンプル請求
キッチンや浴室、トイレなどは実物をショールームで確認しておくことをオススメします。
床材やクロス(壁紙)、メラミン化粧板、キッチンパネルなどの仕上材も実物のサンプルを取り寄せて自分の目でしっかり確認しましょう。
④見積り
完成した設計図面からリノベ会社に工事費用を見積ってもらいます。
予算オーバーする場合は何かを削るか、より安価な代替品に置き換えるなどの判断が必要です。
STEP6 施工(3ヶ月)
①工事請負契約
完成した設計図面をもとに工事を実施してもらうための契約を結びます。
このタイミングで工事金額の一部を前払いで支払うのが一般的です。
②着工
近隣住民への挨拶を済ませて工事開始です。
アスベスト調査を実施したあとに解体工事から始まります。
電気・水道は着工までに開通させておくと良いでしょう。
③現場打合せ
解体すると図面に現れていなかった部分が見えてくることもあります。
そのような場合は現場で実際の状況を確認しながら臨機応変に対応していきます。
大きな変更がある場合は追加・変更の工事請負契約を締結することもあります。
④竣工
ついに完成です。
一般的にはハウスクリーニングを実施して工事による汚れを取り除いてもらいます。
⑤検査
リノベ会社による社内検査と施主検査の2つがあります。
検査でNGとなった箇所は是正工事を行います。
このタイミングで大規模な工事とならないよう、事前の現場打ち合わせで気付いたことはすぐに伝えましょう。
⑥最終引き渡し
検査でNGだった部分の改修が済んだら鍵を受け取って物件の引き渡しが完了です。
引き渡し後に残りの工事金額を支払います。
まとめ
今回は、中古マンションを購入してリノベーションするまでの6つのステップを説明しました。
このステップに沿ってあなたも理想のお家を実現してください!