この記事では、中古マンションを購入し、リノベして住む人向けの内覧チェックポイントをまとめました。
内覧だけでは、すべてを把握することはできません。
ここで重要なのは、「その場でしか分からない違和感」を見逃さないことです。
STEP
リノベ前提で「成立するか」を見極める
このステップでは、リノベーションが物理的・構造的に可能かを確認します。
成立しない場合はこの時点でアウトです。
STEP
リノベOKなら「暮らせそうか」を確認する
このステップでは、完成後の暮らしをイメージしたときにご自身が納得できるかを確かめます。
STEP1|リノベ前提で「成立するか」を見極める

| 梁の位置・形状 | 梁の位置や形状は、物件情報の間取り図には記載されていません。 実現したい間取りや家具の配置に影響することがありますのでしっかり確認しましょう。 |
| 天井高さ | リノベで天井を高くしたい場合は、ユニットバスの点検口から天井高を確認し、どれくらいの高さを確保できるか確認しましょう。 ただし、構造や配管の通り方、断熱材の有無などによっては、既存の高さから変えられない場合もあります。 |
| 床上げ高さ | リノベで水回りを移動したい場合は、直床か二重床かを確認しましょう。 フローリングの床下に空間がある二重床の方が間取り変更が容易なため、リノベに適しています。 |
| 玄関ドア・窓サッシ | 玄関ドア・窓サッシは交換が難しいため、状態をよく確認しておく必要があります。 施錠状態や開閉具合、防犯性や防音性、断熱性もチェックポイントです。 |
| トイレ排水方式 | トイレの排水方式には床排水と壁排水の2種類があります。 排水方式によって取り付けられる便器が変わるため確認しておきましょう。 |
| 電気容量 | 日常生活で使用する予定の電気機器の合計電力が、物件の電気容量に対応できるか確認します。 特にIHや電気式の床暖房を導入したい場合は注意が必要です。 |
| ガス容量 | ガスを利用する場合、ガス容量が適切かを確認します。 特にガスコンロや給湯器の使用に影響しますので、ガス式の床暖房を導入したい場合などには注意が必要です。 |
| 追い焚き機能の有無 | 追い炊き機能がない場合、新しく追い炊き管を新設する必要があります。 マンション外壁に穴をあける必要があるため、後からの追加は難しい場合が多いです。 |
| エアコン・室外機の位置 | エアコンや室外機の設置位置を確認しましょう。 バルコニーに面していない部屋はエアコンが設置できない可能性があります。 |
| 給気・排気口の位置 | 各居室の給気口やキッチンの排気口の位置を確認しましょう。 マンション外壁に新しく穴をあけるのは基本NGのため、間取りにも影響してきます。 |
以下は、リノベーションでほぼ確実に変えられるため、気にする必要はありません。
- 壁紙や床の汚れ、傷
- 古いキッチン/浴室/トイレ
- 建具や照明のデザイン
- 設備の古さそのもの
内覧では「変えられない部分」の確認に時間を使いましょう。
STEP2|リノベOKなら「暮らせそうか」を確認する

周辺環境のチェックポイント
| 駅からの距離 | 実際に最寄り駅のホームから歩いて確認しましょう。 物件情報に掲載されている徒歩〇分はコンコース出口から物件までの距離をもとに機械的に計算されています。 コンコース内の移動や経路上の勾配、信号の数などは考慮されていません。 |
| 周辺施設の充実度 | コンビニ、スーパー、ドラッグストア、病院など、日常生活に必要な施設が近くにあるかを確認しましょう。 また、大型のショッピング施設などは近くにあると魅力的ですが、あまりにも近くにあり過ぎると渋滞などに巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。 |
| 周辺道路の状況 | マンション前の道路の車通りの多さや周辺道路の街灯の数を確認しましょう。 昼と夜の両方の時間帯で訪れることをオススメします。 幹線道路が近い場合は、交通量や騒音がどの程度かもチェックしましょう。 |
共用部分のチェックポイント
| 外壁 | 建物の外壁に亀裂がないか確認します。 亀裂がある場合、建物の耐久性に問題があるかもしれません。 特に古い建物では、外壁の劣化具合を注意深く見る必要があります。 |
| エントランス | エントランスの清掃度合いや監視カメラの有無などを確認しましょう。 管理が行き届いているかどうかは、建物全体の管理状態を示す指標になります。 |
| エレベーター | エレベーターの清掃度合いや落書きの有無、老朽化していないかを確認します。 安全に関わる部分なので注意が必要です。 |
| 階段 | 階段の清掃度合いや亀裂がないかを確認しましょう。 低層階の場合は日常的に使うことが予想されます。 高層階であっても非常時に使うことになるので、緊急時に安全に避難できるか確認しましょう。 |
| 掲示物 | 騒音やペット、ゴミ出しに関する注意書きが掲示されていないか確認します。 ただし、掲示物が少ないから安心、掲示物が多いから住民トラブルが多い、ということでもありませんので注意は必要です。 |
| 郵便受け | 郵便物で溢れているような家がないか確認しましょう。 特に両隣りや上下階のお宅の場合は注意が必要です。 また、郵便受けが壊れていないか、施錠がきちんとできるかも確認しましょう。 |
| 宅配ボックス | 宅配ボックスの清掃度合いも確認します。 特にネットショッピングを多用する場合、宅配ボックスの設置数や使用状況も確認しましょう。 |
| ゴミ捨て場 | ゴミ捨て場が綺麗かどうか、マンション内にあるか、いつでもゴミを出せるのか、それとも曜日指定があるのかを確認します。 また、ゴミ捨てのルールや分別が徹底されているか、清掃が行き届いているかもチェックポイントです。 |
| 駐車場 | 駐車枠がすでに決まっている場合は、停めやすさや防犯カメラの位置などをチェックしておきましょう。 合わせて、駐車場に停まっている車種や停め方なども確認しておくと、どういった方が住んでいるのかがなんとなく分かります。 |
専有部分のチェックポイント
| 陽当り | 物件の陽当りを確認しましょう。 窓の位置や方角によっては、一日中陽当りが悪い場合もあります。太陽の軌跡を確認するアプリも使うと良いでしょう。 |
| 窓からの景色 | 窓からの景色を確認し、隣の建物などが気にならないかチェックします。 また、プライバシー確保ができるかも確認しましょう。 |
| 防犯性 | バルコニーが隣の建物と近すぎないか、駐輪場の屋根やパイプを使って容易に不審者が登って来れないかなどはチェックしておきましょう。 |
その他のチェックポイント
| 図面との相違 | ポータルサイトの間取りが正しいかどうか確認しましょう。 実際に見てみると各部屋の広さやPS(パイプスペース)の位置などが記載と違うことが時々あります。 |
| 異音・異臭 | 飲食店や工場、鉄道沿いの物件では騒音や異臭がないか確認します。 周囲の環境が住み心地に大きく影響するため、実際に現地で確認することが重要です。 |
| 上階の有無 | リノベで躯体現し(コンクリートをむき出しにすること)にしたい場合、最上階であったり、上の階の住居のバルコニーがある場合、断熱材が必要なため、難しいことがあります。 |
| ネット回線の制約 | 光回線の導入状況や回線事業者を確認しましょう。 特にリモートワークをする場合はネット環境は重要です。 スマホの電波状況もチェックしておきましょう。 |
