中古マンションは購入して終わりではなく、
住み始めてからも継続的に費用が発生します。
管理費や修繕積立金、税金など、
毎月・毎年かかるお金を把握していないと、
家計の負担が想像以上になることもあります。
この記事では、
中古マンションに住んでからかかる費用について、
長期的な視点で整理していきます。
引き渡し後に掛かる費用

引き渡し後に掛かる主な費用は以下です。
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 都市計画税
- 管理費
- 修繕積立金
- その他費用
引き渡し後に一度だけ掛かる費用もあれば、毎月・毎年掛かる費用もあります。
順番に説明していきます!
不動産取得税
不動産(建物・土地)を取得した人に対して一度だけ課される税金で、固定資産の評価額×税率で計算されます。
税率は建物・土地いずれも原則3%ですが、それぞれ異なる軽減措置があり、計算方法が変わってきます。
なお、築10年~30年くらいの中古マンションの場合、軽減措置が適用されると不動産取得税は0円になることが多いです。
建物に対する軽減措置
建物に軽減措置が適用されるためには、以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 自分が住む家であること
- 床面積が50㎡以上240㎡以下であること
- 1982年(昭和57年)1月1日以降に建てられた住宅であること
税額は以下の式で計算されます。
税額=(建物の固定資産評価額-控除額)×3%
控除額は新築年月日に応じて以下の通りです。
| 新築年月日 | 控除額 |
|---|---|
| 平成9年4月1日~ | 1,200万円 |
| 平成元年4月1日~平成9年3月31日 | 1,000万円 |
| 昭和60年7月1日~平成元年 3月31日 | 450万円 |
| 昭和56年7月1日~昭和60年 6月30日 | 420万円 |
| 昭和51年1月1日~昭和56年 6月30日 | 350万円 |
| 昭和48年1月1日~昭和50年12月31日 | 230万円 |
| 昭和39年1月1日~昭和47年12月31日 | 150万円 |
| 昭和29年7月1日~昭和38年12月31日 | 100万円 |
土地に対する軽減措置
土地に軽減措置が適用されるのは、ひとつ前で説明した軽減措置の受けられる建物がその土地の上に立っていることが前提です。
税額は以下の式で計算されます。
税額=(土地の固定資産評価額×1/2×3%)-減額される額
減額される額には、以下の①と②のいずれか多い方の金額が入ります。
- 45,000円
- 1㎡当たりの土地の価格×(住宅の床面積×2)×3% ※住宅の床面積は200㎡が限度
固定資産税
固定資産税は、土地や建物などの固定資産を所有しているすべての人に課される税金です。
使い道は徴収した市区町村が自由に決められますが、公共設備の整備や行政サービスの運営などに使われます。
税額は、その年の1月1日時点の固定資産(土地・建物)の評価額×1.4%で計算され、毎年支払う必要があります。
都市計画税
都市計画税は、都市計画区域内に土地や建物を所有しているすべての人に課される税金で、道路や公園、下水道などの整備に使われます。
税額は、その年の1月1日時点の固定資産(土地・建物)の評価額×0.3%で計算され、毎年支払う必要があります。
管理費
マンション共用部分の維持、管理組合の運営などに使われる費用です。この費用は毎月発生します。
主な使途としては以下があります。
- マンションの日常的な清掃・点検などを行う管理員の人件費
- 会計業務や理事会・総会の運営業務などを行う事務管理費
- 共用設備(エレベーター・消防設備・自動ドア・宅配ボックスなど)の維持管理費
- 植木・植栽の維持管理費
- 共用部分の水道光熱費
国土交通省発行の「平成30年度マンション総合調査結果」によると、管理費の平均はおよそ16,000円です。
階数別に見てみると、一般的に20階建て以上の「タワーマンション」と呼ばれる部類は管理費が高い傾向にあります。

※出典:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」の管理費総収入から作成
また、戸数別に見てみると、20戸以下のマンションは管理費がかなり高く、戸数が増えていくごとに価格が下がっていく傾向にあります。

※出典:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」の管理費総収入から作成
修繕積立金
マンション共用部分の大規模な修繕工事のために積み立てる費用です。この費用は毎月発生します。
マンションによっても異なりますが、工事は10~15年の周期で行われます。
国土交通省発行の「平成30年度マンション総合調査結果」によると、修繕積立金の平均はおよそ12,000円です。
階数別に見てみると、一般的に20階建て以上の「タワーマンション」と呼ばれる部類は修繕積立金が高い傾向にあります。

※出典:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」の修繕積立金総収入から作成
また、戸数別に見てみると、20戸以下のマンションは修繕積立金が若干割高、501戸以上は比較的高い傾向にあります。

※出典:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」の修繕積立金総収入から作成
その他費用
その他の費用としては以下があります。
- 引っ越し代
- 不用品回収費
- 家具・家電購入費
- 駐車料金・駐輪料金
- 専用庭使用料
- ルーフバルコニー使用料
- トランクルーム使用料
- 町内会費
- 水道光熱費・通信費
見落としがちな費用もあるので後で困らないようにしっかり予算に組み込みましょう。
まとめ
中古マンションに住んでからかかる費用は、
毎月・毎年の積み重ねになります。
購入前の段階で、
こうしたランニングコストを把握しておくことで、
無理のない住まい選びにつながります。
短期だけでなく、
長期的な視点で考えることが大切です。

