土間を作った理由|キャンプ道具置き場から、暮らしの一部になるまで

我が家のリノベーション全体像は、以前の記事で紹介しました。
暮らし中古マンションリノベーション事例|3LDK+土間でインダストリアル×ホテルライクを実現
中古マンションを購入してフルリノベした3LDK+土間の住まいの全体像。RoomClip mag掲載の事例として、コンセプト設計、間取り判断、トレードオフを「我が家の判断の記録」として整理します。
この記事では、間取り変更の目玉である「土間」を取り上げます。元は4LDKの1部屋でしたが、リノベで壁を抜いて土間にしました。
この土間の概要
- 玄関を開けてすぐ、7畳台後半ほどの広さの土間
- 床は当初モールテックス・モルタルを検討したが、床の高さの納まりの都合で断念し、石調・グレー系の塩ビタイルに変更
- 黒塗装のスチールシェルフとアイアンのハンガーパイプで、キャンプ道具を「隠す」のではなく「見せる」収納
- 普段はキャンプ用テーブル・チェアを常設。登山・キャンプの帰りはソロ用テントを実際に設営して干せる広さ
背景・前提整理
なぜ土間を作ったか
元の物件は4LDKでした。玄関近くに独立した1部屋があり、「ここを壁ごと抜けば土間にできる」という判断が、この物件を選んだ決め手の一つでした。キャンプや登山から帰ったとき、汚れたままの道具をそのまま置けるゾーンが欲しかったのが一番の動機です。
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内覧の時点で、間取りの可変性(独立した1部屋を潰せるか)を見極められたことが、この土間を作れた前提になっています。内覧でどこを見ればこの判断ができるかは、別記事で整理しています。
物件選び中古マンション内覧チェックリスト|リノベ前提で「見るべき所だけ」分かる保存版
中古マンションをリノベ前提で買う人向けの内見チェックリスト。「①リノベが成立するか→②暮らせそうか」の2段階で、後から変えられない構造・設備の確認に絞って整理。当日の回り方・持ち物・聞くべき質問、印刷用チェックリスト付き。
空間の作り方
広さと配置
玄関を開けたら、すぐに土間です。奥行き約3.2m、幅約3.9mほどで、畳数にすると7畳台後半になります。この広さが、後述するテントの設営や収納の余裕につながっています。
床の仕上げ:モールテックス・モルタルから塩ビタイルへ
土間の床は本来、モールテックスやモルタルで仕上げたいと考えていました。ただ、玄関から先の床の高さがほぼ一定という構造上、下地の板材を入れると土間の床だけが上がり、土間以外が相対的に一段下がる納まりになってしまいます。段差をなくすには土間以外を全体的に嵩上げする必要があり、コストが見合いませんでした。この経緯は、床の高さの納まりという切り口で内覧チェックリストの記事でも触れています。
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結果として選んだのは、石調・グレー系の塩ビタイルです。土足で使う前提の空間なので、質感を保ちながら耐久性と掃除のしやすさを優先しました。
収納:黒塗装のスチールシェルフとハンガーパイプ

キャンプ道具の収納には、黒塗装のスチールシェルフを輸入して置いています。加えてアイアンのハンガーパイプを設置し、帰宅後すぐにシュラフ(寝袋)を干せるようにしました。
収納というと隠すイメージがありますが、この棚は逆です。ギアをあえて見せる形で並べていて、棚自体がインダストリアルなインテリアの一部になっています。
住んでみての検証

普段はキャンプ用のダイニングテーブルとチェアを常設しています。ランタンを灯して過ごす夜は、家にいながらキャンプ気分を味わえる時間になっていて、土間を作った一番の動機がそのまま日常に生きています。
登山やキャンプから帰った日は、汚れた道具をそのまま置けるのはもちろん、ソロ用のテントを実際に設営して干せるだけの広さがあります。ハンガーパイプにはシュラフを掛けて乾燥させています。

住み始めてからも、土間を作った選択に迷いはありません。
注意点・失敗しやすいポイント
理想の仕上げ材が選べるとは限らない
土間をモールテックスやモルタルで仕上げたいと考えていても、床の高さの納まり次第では選べないことがあります。玄関・土間まわりと居室の床の高さの関係、スラブ(構造体の床)から仕上げまでの余裕は、内覧の段階で見ておくと、やりたい仕上げが成立するかを早めに判断できます。
部屋を1つ手放す判断でもある
土間は、4LDKの1部屋を丸ごと使う選択です。部屋数を減らして機能を再配分する判断でもあるので、独身か家族か、来客の頻度はどれくらいかといった前提によって、向き不向きが変わります。
まとめ
土間は「キャンプ道具の置き場」として作りましたが、実際に住んでみると、ランタンを灯して過ごす時間も含めて、暮らしの中心の一つになっています。仕上げ材は当初の希望どおりにはいきませんでしたが、床の高さという構造的な制約の中でどう折り合いをつけたかも含めて、判断の記録として残しました。
家全体の判断軸や、他の空間の紹介は以下の記事もあわせてご覧ください。
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